医師の妊娠・出産

日本の医師数は全体で約29万人、平成20年時点での男女比率は8対2となっています。近年では医学部入学者を占める女性の割合が約3割を占め、特に若い世代の医師やこれから医師を目指そうとする女性は増加傾向にあります。また少し前まえでは、救急対応がなく仕事が比較的マイルドな診療科に女性医師が多い傾向にありましたが、最近では診療科目の分け隔てなく女性医師の活躍が見られます。特に女性目線や母親の視点など、女性の特性を仕事上でも活かすことのできる小児科や産婦人科における女性医師の比率が増えています。女性医師の進出はまだまだ若い世代に多いため、教授・院長・部長などの役職クラスに女性医師は少ないものの、今後は女性の役職者も増えてくることでしょう。

このような女性医師の急増と活躍で大きく変化を求められているのが医師の妊娠・出産に対する認識や職場理解です。医師という職業は、勤務拘束時間も長く不規則、プライベートを大きく犠牲にしなければならない部分もあり、いつ子どもを持つか?いつ産むか?というのが最初の大きなテーマとなります。特に女性医師にとっては、ハードな仕事と健全で安全な妊娠期間を両立していかなければならないため、半数近い女性医師が妊娠・出産の時期を調整しています。

そして出産の年齢においては、生物学的見地から出産の適齢期と言われる20代に出産をする医師は約3割にとどまり、約6割は30代で出産を経験しています。浪人や留年を経験せずにストレートできても医学部受験、研修医を経て実際に医師になる頃には26歳に達しています。間もなく結婚して妊娠に恵まれなければ直ぐに30代を迎えてしまいます。出産適齢期前または以降の出産は早産・死産やダウン症を含めた染色体異常のリスクが高くなります。女性医師にとっては‘出産適齢期’も視野に入れた人生設計が必要とされることが言えるでしょう。

妊娠や出産はごく自然なヒトの営みではありますが、人によっては大きく体調を崩したり、過度な仕事やストレスが健康・安全な出産の弊害となることも少なくありません。日本は世界でもトップクラスの医療水先進国であるにもかかわらず、妊産婦の死亡率が比較的高くその原因は、妊娠中の過度な労働・ストレス・プレッシャーが関係していると言われています。妊娠中は睡眠や休息を充分に確保し、労働時間の短縮や仕事の負担軽減を積極的に行うことが大切です。周囲も精神論で妊娠中の医師を督励するのではなく、深い理解と協力体制でサポートしていくことが求められます。

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